
●医療保険制度について(PDF)
●国民皆保険制度を守ろう!
日本人の1人あたりの年間受診回数は、欧米先進国に比べて多いのは本当です。これは、日本は国民皆保険制度で、患者さんと医療機関の垣根が低く、1回あたりの医療費が、欧米に比べて安いので、ちょっとしたことでも医療機関に受診できるからです。それでも、1人の患者さんの1年間の医療費を欧米と比較すると、日本の医療費は安いのです。
海外旅行先で盲腸炎(虫垂炎)になった場合にどのくらいかかるかというと、AIU保険会社の2000年の調べによると、ニューヨークは1日入院して240万円かかります。これに対して、日本では7日間入院して37万円と大変大きな差があります。また日・米の医師の診察料を比較してみますと、初診料は、日本はアメリカの5分の1ですし、再診料は10分の1です。このような技術料の低い状況で私たちは国民のため頑張っています。また、私たちは医療の無駄を省き、医療の効率化や質の向上、情報開示に向けた取り組みを進めています。
低い医療費で世界最高の結果を出している日本の国民皆保険制度はすばらしいものです。
医療費の対国民総生産費(GDP比)が、欧米で最も低く、日本と同じ程度のイギリスでは、ブレア首相は良質な医療を提供するために今後数年間で総医療費を1.5倍にあげると公約していますが、小泉首相はこれを減らそうとしています。社会保障の充実を目指す福祉国家という世界の流れに日本だけが逆行しています。
国の力からすれば、より良い医療を確保するためにはもっと国の医療費枠を拡げるべきです。
国は、患者さんの医療費負担が少いので受診が多いと考え、医療費抑制のために、自己負担額を3割にして医療機関へかかりにくくしようとしています。
また、保険のきかない医療部分を増やして、お金の少ない人は医療が受けられない状況を作り出そうとしています。
このようなことを許すと国民皆保険制度は崩壊してしまいます。
国民皆保険制度は、すべての国民が少なくとも健康や生命について差別されないという社会保障本来の理念に立つものです。
サラリーマン本人の3割負担に反対し、
優れた国民皆保険制度を守るべく、皆さん、行動しましょう。
和歌山県医師会
●日本医師会からの提案−患者負担増反対!

●「医療にもっと国費を」!
■県民の皆様へ −国民医療費に対する私たち医師会の考え方−
厳しい経済不況の下で、リストラなどで保険料収入が減る一方、高齢化による老人医療費が増え、医療保険財源が悪化したので医療費を抑えるというのが政府の方針です。
■日本の医療費は本当に高いというのでしょうか。
わが国の国民医療費は30兆円を超えましたが、ヨーロッパ諸国の医療水準に比べて10兆円も少ない額です。対国民総生産比でみてもアメリカの14%に対し、わが国は7.2%で決して高いものではありません。
わが国の医療は昭和36年に国民皆保険制度が制定され、低い医療費のもとで国民の健康を守り続け、健康長寿世界一・乳児死亡率世界最低という輝かしい成果を打ち立てました。
しかし一方では、個々に見ると患者さんにとってまだまだ満足の行く状態ではありません。進歩する医療に対応しその質を上げるには、それを可能にする医療財源の確保が必要です。
■国は本当に医療費に出す財源がないのでしょうか。
医療費の30兆円が大変高いということで「医療費亡国論」などが大げさに言われますが、実際に国が支出している医療費はわずか7.5兆円で、先進諸国中最低に近いものです。
健康保険財政の破綻の原因は高い医療費にあるとして、必要な医療費を減らす政策を取り、医療費の国庫負担率を昭和55年の30%から現在25%に下げ、年1兆5千億円も削減しています。
一方、公共投資には国費(税金)から毎年50兆円も投入され、この額はイギリス、アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、カナダの先進6カ国の公共投資の合計額より多いものとなっています。日本ではこんな異常な国費の使われ方がまかり通っている一方で、日本人の健康と命を守るための国費が、不良債権処理で銀行に投入される金額などに比べても、極めて少ないというのが現状です。
本来、国が出すべき医療費の不足分を、患者さんの負担を増やして補おうとし、今回の健康保険法改定ではサラリーマン本人は3割負担に、老人一部負担を定率にし、負担を高くすることを決めました。さらに保険以外の自費支払い(特定療養費)を拡大して健康保険で支払われる範囲を狭めようとしています。これが拡大すれば、お金が無い人は医療を受けることが出来なくなり、保険証1枚でどこでも受診できる国民皆保険制度が崩壊する危険があります。国民医療に必要な財源を増やし、医療の質を上げ、国民の健康や命を尊重する政策を望みます。
より良い国民医療を確保するために、皆様にもっと声をあげて頂きたいと思います。
和歌山県医師会
●政府は「改革」という名のもとで、
医療制度をこのように変えようとしています
政府の医療制度改革の中味はこうです
●医療制度改革についての和歌山県医師会の考え方
●社会保障にたいする和歌山県医師会の考え
●日本の医療費を今一度みんなで考えよう。
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和歌山県医師会